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建築設計事務所に支払う設計料は一般的に建築費の10%と言われているのですが、実際は建築設計事務所によって設計料はバラバラです。
15〜16%のところもあれば、3%ぐらいのところもあります。
家の建築費は何千万となるので、設計料が1%違うだけで30万、40万と違ってきます。
少しでも設計料を安くして、その分を建築費に回したいところですが、設計料が建築費の3%程度という建築設計事務所は工務店の下請け事務所の可能性があります。
そういう建築設計事務所は工務店のいいなりで、ありきたりな仕事しかしてないため、家づくりにこだわる方にはオススメできません。
また15%程度の設計料になると、2000万円の家なら300万、3000万円の家なら450万とかなり高額になるので、あなたが思い描いているこだわりを実現出来なくなります。
全体のバランスを考えると、設計料が建設費の7%〜8%程度の建築設計事務所が住宅設計には向いているんじゃないでしょうか。
建築設計事務所の中には、設計料を建築費の数%とせずに、
家の大きさによって決める事務所もあります。
1坪あたり5万円とか、1uあたり1万5千円というやり方です。
私の勤める建築設計事務所もこのやり方です。
設計料を建築費の数%とする方式の場合では、建築費が増えると、同時に設計料も増えることになりますが、
家の大きさによって設計料を算出する方式では、
家の大きさが一緒なら建築費が2000万円の家も3000万円の家も設計料は同じになります。
建築設計事務所にとっては、損をしているようですが、
建築費が4000万円ぐらいまでの家なら建築設計事務所の手間は
そんなに変わらないので十分対応していけるのです。
重要なので、具体的に書きます。
同じ大きさの家なのに建築費が変わるといことは、それだけ高級な材料や設備機器を使っているということです。
壁をビニールクロス貼で仕上げた家と左官塗り壁で仕上げた家では建築費も大きく違ってきます。
ビニールクロスは1uあたり1000円程度ですが、左官塗り壁は1uあたり5000円程度(ものによって違いますが)します。
1uで4000円の金額差があるので、
一般的な住宅の大きさなら、壁の仕様を替えるだけで建築費は200万円程度違ってきます。
システムキッチンや設備機器なんかもグレードによってピンキリなので、いいものを選べば、すぐに100万〜200万円ぐらいはアップしてしまうでしょう。
しかし、壁の仕様変更や設備機器をグレードアップすることによって建築設計事務所は余分に手間が増えることはありません。
設計図の内装仕様書にビニールクロス貼と書くか、左官塗り壁と書くかの違いだけで、労力はまったく一緒です。
いいものを使えば建築費がアップするのは当然ですが、手間は変わらないのに、同時に設計料も上がってしまうことにあなたは納得できますか?
設計料が建築費の数%と決められていたら、あなたがこだわればこだわるほど、設計料を余分に支払うことになります。
設計料を建築費の数%とするやり方は、建築設計事務所にとってはラッキーな話ですが、家を建てるあなたにとっては大変損なシステムなのです。
家の大きさで設計料を決める方式は、もうひとついいメリットがあります。
それは、早い段階で設計料がいくらになるか把握できることです。
建築費の正確な見積もり金額は、建築設計事務所が書いた詳細な図面を基に工務店が算出することになります。
しかし見積もりに必要な詳細図面は建築設計事務所と正式に契約しないと作成してくれませんので、設計料の正確な金額は中々わからないのです。
しかし、家の大きさで設計料を決めるやり方なら、簡単な間取り図さえ出来れば、あとはその面積に建築設計事務所が決めている1uあたりの設計料をかければ正確に設計料の金額を知ることが出来ます。
設計料の算出方式について書きましたが、
「そもそも、設計料なんて余分な出費になるんだから建築設計事務所に依頼したら損だ」と思っていませんか?
そんな方は下のグラフを見て下さい。

上のグラフは、ハウスメーカーに依頼した場合と
建築設計事務所に依頼した場合の比較です。
黒い部分は実際に工事をするのに使うお金の割合を示しています。
工事をするのに必要な金額が同じでもハウスメーカーはその他の経費が大きく、
設計料払っても全体としては安くすることもできるのです。

ハウスメーカーに依頼した場合と同じだけのお金を使った場合、
より多くのお金を施工費に回すことが出来るので、
あなたのこだわりを実現しやすくなります。
確かに良心的な町の工務店に直接依頼する場合に比べると、
余分な出費となる場合もありますが、
家づくりのパートナーにハウスメーカーを考えている方は、
もう一度よく検討して下さい。
設計料が余分な出費ではないということがひと目でわかります。
「建築設計事務所に頼むと高くつくよ」なんていう人がいますが、
建築設計事務所に頼むと高くなるのは、建築設計事務所のスタッフもあなた自身も家づくりに対してこだわりがあるからなんです。
建築設計事務所は、あなたのこだわりを実現しようと、色々な材料や工法を提案します。
あなたは、良いものを知ってしまうとそれが予算オーバーでも
「一生に一度のマイホーム、建ててからでは変更できない」
という気持ちから、無理してでも良いものを選んでしまうんです。
結果、建築費は高くなり、「建築設計事務所に頼むと高くつくよ」ということになる訳です。
ある工務店はハウスメーカーの住宅展示場を自分の会社のモデルルームのように使って営業しています。
お客さんに住宅展示場を見学させどんな家がほしいか選んでもらい、あとはその建物と同じような家を建てている工務店もあるのです。
もちろんハウスメーカーよりも2割程度安い金額で建てています。
つまり、仮にハウスメーカーと同じ仕様の家を工務店で建てた場合、設計料を払ってもハウスメーカーと同等か、安くなるくらいなのです。
ワンポイント
建築設計事務所を探すときは設計料の算出方法をしっかり確認しましょう! |